
空き家を売りたい方必見!売却方法や高く売るためのコツとは?
あなたが所有する空き家は、できるだけ高く売りたいですよね。
売りたくても買い手が見つからない。どうすれば売れるかわからない。
空き家売却おける問題もさまざまです。
ここでは、空き家の売却現状や空き家事情を解説します。
売却方法や空き家を高く売るコツもまとめました。
「空き家を売るべきか迷っている」「処分するべきか検討中」このような方は、空き家売却の参考にお役立てください。
空き家売却の現状

空き家を所有したままにすると、固定資産税やメンテナンス費用が発生します。
そのため誰も住まない空き家へ、毎年税金を支払わなければなりません。遠方に住んでいれば、家族との管理調整や手続きも難しいでしょう。
それらが空き家売却のハードルをあげ、手放せない要因の1つになっています。
日本の空き家事情
2019年(令和元年)、国土交通省は「空き家所有者実態調査」を実施しました。
調査によれば、50%以上の空き家が腐朽や破損したままです。1時間以内の場所に住む人は7割いますが、高齢化もあり管理が難しい現状です。
物置として利用予定の人は60%以上という結果が出ました。「解体費用をかけたくない」「更地にしても使い道がない」など、空き家にしておく理由もそれぞれで、簡単には解決しません。
では、日本でも空き家の多い、東京都世田谷区と大田区の事例もご紹介しましょう。
世田谷区の空き家事情
東京都世田谷区は高級住宅街のイメージですが、空き家の数も断トツです。
全国最多で約4.9万戸(2020年現在)を所有しています。
総務省統計局「住宅・土地統計調査」によれば、全国の空き家は848万9,000戸で、世田谷区は、そのうちの0.5%以上を占めます。
数字だけを見れば、それほど多く感じられないかもしれません。
しかし、全国の市区町村別に集計した結果なので、やはり世田谷区の空き家率は高いと言えます。
大田区の空き家事情
大田区の空き家は約4.8万戸で、第2位に多いエリアです。
全国の空き家割合からみると、世田谷区と同じ0.5%ほど。「空き家等地域貢献活用事業」や「初期整備費用助成制度」などを活用し、対策に力を入れています。
【3選】空き家の売却方法
空き家を売却するには、以下の3つの方法があります。
- そのままの状態で売却
- 更地にして売却
- リフォームしてから売却
それぞれの売却方法におけるメリット・デメリットを確認し、あなたに合った売却方法を選択してみてください。
そのままの状態で売却
空き家のままで売却します。
つまり空き家に何の手も加えずそのまま買取相手に売り渡す方法です。
【メリット】
解体・リフォーム費用が発生しないため、ある程度の相場で売却可能です。最近では、リノベーションブームで、自分好みにリフォームできる物件が人気です。
「第2の人生を過ごしたい」「田舎暮らしに憧れる」など、その辺りのニーズを満たせるでしょう。
手続きすれば、すぐに売り出せます。
【デメリット】
空き家の築年数が古ければ、なかなか買い手が見つかりません。リフォームしなければ住めない場合、買い手もそれを見越して考えます。
そのため、空き家が売れるまで、かなりの時間がかかる場合もあるでしょう。
更地にして売却

空き家を解体し、更地の状態で売却します。
家が古いけど土地の価値は高い場合、更地にしてから土地を売るとよいでしょう。
建築基準法に当てはまれば、アパート建築や駐車場としても活用できます。
【メリット】
空き家の周囲環境にもよりますが、建物付きよりはるかに売却しやすいです。
駅や学校、病院やスーパーから近ければ、マイホームを考える子育て世代に注目されるでしょう。
おまけに空き家管理の手間からも解放され、ゼロベースで考えられるので、高く売却することもできます。
【デメリット】
解体費用が発生します。
しかも固定資産税は、空き家が立てられているときより高めです。
空き家が建っていれば、住宅用地特例を受けられ、200㎡以下で6分の1、200㎡を超えれば3分の1、減額されるでしょう。
しかし、更地は非住宅用地となり、早く売らなければ固定資産税の負担が続きます。
リフォームしてから売却

気になっていた壁紙や柱の傷など、キレイにリフォームして売却します。
どこまでリフォームするかにもよりますが、外観や内装を変えれば見違えるかもしれません。
【メリット】
構造や間取りを大きく変更しないため、工期も短く予算も抑えられます。
低予算でマイホームを手に入れたい。新築建売と比較したい。
そんな人に需要があり、中古住宅市場で売れます。
【デメリット】
リフォーム費用が発生します。
資産価値は上がりますが、工事費用がかさむ可能性もあるでしょう。
直す必要のある場所が見つかり、当初より予算オーバーとなるケースも想定できます。
空き家を高く売るコツ
3つのポイントを確認し、なるべく高く売れるようにしましょう。
特例控除・補助金の利用
空き家の売却で得られた利益は、課税対象となります。
それが5年以内であれば、売却利益×39.63%の税率。
例えば1,000万の空き家なら、396万3,000円支払わなければなりません。
この税金を抑える仕組みが特例控除です。
- 1981年(昭和56年)5月31日以前に建てられた家
- 亡くなった人が、相続直前まで1人で住んでいた家
この条件に当てはまれば、3,000万まで控除されます。
さらに相続した空き家の「取得費」にかかる相続税を控除
- 空き家を相続して相続税を支払った人
- 相続した翌日~相続税の申告期限(3年以内)に空き家を売却した人
申告制になっているため、忘れないよう申し出ましょう。
更地にする場合は、解体費用を補助する制度もあります。
例)自治体による助成金(市区町村による)
茨城県笠間市 | 空き家解体撤去補助金 | 解体費用の50%・上限50万 |
栃木県宇都宮市 | 老朽危険空き家除却費補助金 | 条件を満たした3分の2 上限70万 |
住んでいる自治体によって異なるので、うまく利用してください。
空き家に関する特別控除については、以下の記事を参考にしてください。
空き家を売却する際の注意点は?特別控除についても説明します!
ハウスクリーニングを行う

売り出す前にハウスクリーニングしましょう。
汚れがあると、どうしても査定額に響きます。
自分で掃除する手段もありますが、そこは掃除のプロに任せてください。
- トイレ
- 浴室
- 洗面所
- キッチン(レンジフード/ガスコンロ周辺)
ある程度は個人で対応できますが、水垢やカビは簡単に落ちません。
こすればこするほど傷付け、変色する場合もあります。
買う側にしてみれば、汚れのひどい家は避けたい物件。
ところが、ハウスクリーニングすることで好印象を与えられます。
欠陥を修繕しておく
経年劣化で破損した部分は直しておきましょう。
空き家歴が長ければ、壁や屋根が台風で痛みます。
床材の張り替えや耐震補強、シロアリ対策を施したほうが良い場合もあるでしょう。
修繕しておかなければ、高くは売却できません。
空き家修繕の助成制度もあるので、ぜひ活用してください。
例)自治体による助成金(市区町村による)
*申請期限もあるため、住んでいる自治体に確認しましょう。
不動産買取業者の口コミをしっかり調べる

不動産買取で空き家の売却を考える際は、不動産買取業者の口コミ評価をしっかり確認しましょう。
仲介業者に売る選択肢もあります。しかし、買い手が見つかるまで、時間が必要になるかもしれません。
早く空き家を買い取ってもらいたい場合は、不動産買取業者へ直接相談してください。
- 買取価格の高さ
- 売れるまでの期間
- リフォーム対応
- サービスやサポート
- 買取対象の範囲
不動産買取業者のどこを優先させるかは人それぞれですが、複数の業者を比較して選ぶことがおすすめです。
不動産会社の選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
空き家買取のメリット・デメリットとは?不動産業者の選び方も解説
まとめ
空き家を高く売るには、あなたに合った売却方法を選択しましょう。
それを踏まえ、特別控除や補助金を利用しましょう。ハウスクリーニングやリフォームも必須です。
買取業者の口コミを調べ、比較検討して見積りを依頼しましょう。
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